アナザーコード:R 記憶の扉攻略wiki

アナザーコードR記憶の扉の攻略wikiです。攻略チャートやアナザーコードR記憶の扉の基本情報などの攻略情報をまとめています。

プロローグ

1994年2月25日、
アシュレイの3歳の誕生日の夜、科学者だった母親のサヨコは
「アナザー」と呼ばれる記憶制御装置の開発の犠牲になって、
アシュレイの目の前で殺されてしまう。
サヨコの死後、父親のリチャードは幼いアシュレイを妹のジェシカに預け、
妻サヨコが残したアナザー論文とともに
ブラッド・エドワード島という無人島に渡り、
ひとりでアナザーの開発を開始する。
11年後の2005年、アシュレイは死んだと思っていた
リチャードから手紙を受け取り、
14才の誕生日の前日のジェシカとともにブラッド・エドワード島へと向かう。
そしてそこで生前の記憶をなくしたゴーストの少年ディーと出会い、
ディーの記憶を蘇らせながらリチャードを捜して再会を果たし、
サヨコの死とアナザーの開発にまつわる真実を知る。
そしてそれから2年
2007年8月のある日――
不機嫌な顔をして顔をして帰ってきたアシュレイは
玄関のドアをわざと大きな音を立てて閉めると、
リビングには顔を出さずにすぐに自分の部屋に閉じこもった。
「アシュレイ、帰ってきたのね」
ベッドの上に寝転んでいたアシュレイに、
ドアの向こうからジェシカが声をかけた。
「ねえリチャードから誘われたキャンプ、どうするの?」
ジェシカの問いかけに、アシュレイは返事をしなかった。
「…わかったわ。用事があるからいけないって伝えておくわね」
ドアの向こうに小さな溜息を残しながらジェシカが去ったことがわかると、アシュレイは
ベッドから起き上がって壁際のギターを抱えて、それをポロンとかき鳴らすとぽつりとつぶやいた。
「パパなんて…大嫌いだ」
ぼんやりと宙を見つめ、アシュレイは
リチャードがブラッド・エドワード島から帰る時、
船の中で言った言葉を思い出していた。
「パパは取り戻したいんだ、おまえと過ごす事ができなかった長い時間を。
だからもう研究なんかしない、これからはずっと一緒だ」
でもそれから2年後、その言葉はやっぱり嘘になった。
アシュレイの元に返ってきたリチャードはジェシカの紹介で
近くの大学の講師になったが、1年も経たないうちにまた研究の現場に戻りたいと言い出し、
家からバスで4時間もかかるジュリエット・レイクという湖の側にある
「JCヴァレー」という研究所で働き始めた。
「週末には、必ず帰ってくるから」
そういい残して家を出たリチャードだったが、JCヴァレーに行ってしまうと
研究所に篭る生活に戻ってしまったのか、次第に帰ってこない日が続き、
アシュレイはもう半年も父親の顔を見ていなかった。
そのリチャードから2日前、アシュレイに小包が届いた。
その中にはDASと呼ばれる小型の機械とファミリーキャンプの招待状が入っていた。
アシュレイがリビングに顔を出したのは、
もう辺りが暗くなってからだった。
「お腹すいたでしょう?
晩御飯、もう少しでできるからね」
自分の足音に気付いたジェシカがキッチンから声をかけてきた途端、
アシュレイはなぜだか胸につかえていたものが一度に溢れてきて、
突然涙が出そうになった。
でも、そのことを知られたくなくて立ち止まって下を向いていると、
ジェシカの柔らかな手がアシュレイの肩を包んだ。
「アシュレイ、ジュリエット・レイクに行ってらっしゃい」
「…ジェシカ」
「パパの職場のファミリーキャンプになんて
あなたが行きたくないこと、わかってるわ。
でも、今のあなたには、パパに会うことが必要よ。
パパに会って今あなたが思っていること、全部話してきて」
「…でも」
「だいじょうぶよ、アシュレイ。
パパは、あなたを待っているわ」
アシュレイはジェシカの言葉に、
幼い子供のようにこくんと素直にうなずいた。

書き込み

最新を表示する

メンバー募集中

wikiを一緒に盛り上げてくれる共同編集者を募集中です!

参加申請へ